第495回
語学は図々しくないと上達しません

日本人の大半はふだん日本語を使っていて、
さして不自由は感じていないでしょう。
その代わり日本語がどういう具合にできているのか、
またどういう特長を持っているのか、知りません。
どうしてそういう言い方をするのかさえ気にしません。
どうしてかというと、大半の日本人が日本語しか喋らず、
他の国の言葉との違いに気づく立場にいないからです。

たとえば、「水を一杯下さい」と日本語で言うのを、
英語では「Give me a cup of WATER」と言います。
また中国語では「給我一杯水」と言います。
日本語は主語を省略することが多いのですが、
英語も中国語も「私に・・・」というのが最先に来て、
次に「一杯の水」になり、
欲しいと思っている「水」が一番最後になります。
ちょうど日本語と逆になっています。
主語と述語の配列が逆さになっているので、
日本人が英語や中国語を習うのは難しいし、
アメリカ人や中国人が日本語を習うのも楽ではありません。
その代わりアメリカ人が中国語をマスターしたり、
中国人が英語を覚えるのは単語を置き換えるだけですから
すぐに上達します。

そうは言っても、中国語には英語にない音声があって、
四声とか八声(広東語は八声あります)をアメリカ人が
マスターするのは容易ではありません。
日本語ではフリガナ通りに棒読みにしてしまえば、
オイスターのカキでもフルーツのカキでも、
同じ発音で通じてしまいます。
中国語では音声が違っただけで
全く違った意味になってしまうので、
耳がそれに馴れるまでに少しばかり時間がかかります。
どうしても先生について声を出して練習しないと
うまく身につかないのです。

折角、永漢中国語教室をつくったのですから、
時間をつくって勉強に行って下さい。
片言でも喋ることができるようになったら、
大胆に喋って見ることです。
間違っても平気で、図々しいくらいでなければ、
語学は上達しないものです。


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2001年7月18日(水)

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