第574回
波間を漂う浮き草になるな

不況は長期化すると覚悟しなければならなくなりました。
株価もそう簡単には戻らないし、
失業者もふえて恐らく5%から10%になることも
あり得るでしょう。

こういう時はどういう対応の仕方をするのが
正しいのでしょうか。
誰でも考えることは先ず安定した収入を得ること、
それからお金に困らないですむように、
無駄なお金を使わないこと、でしょう。
安定した収入を得るためには、
失業しないようにいまの職業を守ることです。

でも不況になると、
それに耐えられなくなる企業が倒産したり、
従業員の整理に乗り出します。
自分が職を守ろうとしても、
職の方があなたを見離す事が起こります。
幸にしていまは職歴に応じた退職金が支払われるし、
失業しても一定期間、失業保険が支給されます。
だからその日から路頭に迷うことはありません。

その代わり次の職を見つけるのは容易でないし、
運よく見つかったとしても以前にもらっていた給料より
収入が減る傾向があります。
待遇が悪くなったというよりも、
以前が貰いすぎだったと思えばあきらめもつくでしょう。
それでも職にありつけた人は
失業を免れただけでもましです。
足を棒にして職を探しまわったり、
ハローワークに日参しても、
1年も2年も職にありつけない人はたくさんいます。

そういう目にあった人は
安定した職を求めるようになります。
業績の安定した大会社とか、給料遅配のないお役所は、
これから就職するフレッシュマンにとっても
願ってもない就職先です。
でもそういう人たちは
自分たちの安全を第一に考えますから、
戦争難民の大群と基本的に同じです。
そういう人たちに次の時代を築くことを期待することは、
とても出来ません。
そういう波間を漂う浮き草よりも、
私が期待しているのは、自分の意志と力で
自分の辿りつきたい岸に辿りつく努力をする人です。
そういう人とぜひ仲間になりたいと思っています。


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2001年10月5日(金)

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