第593回
友達をつくるために留学はある

日本から外国へ留学する若者もふえていますが、
アジアの各地から日本に勉強に来る留学生は
もっと急増しています。
私は10年前にいまに10万人になるだろうと
予測したことがありますが、
つい最近テレビを見ていたら、
中国の留学生は5万人あまり、韓国が1万6000人、
台湾からが5000人とありました。
それだけでザッと7万人、ほかにタイ、マレーシア、
フィリピン、インドネシアからの留学生もあわせると、
10万人にはもう一歩というところですね。

国力が強くなると、その国へ留学する人もふえます。
日本人は戦前は専らイギリス、ドイツ、フランスと
ヨーロッパを志向していましたが、
戦後はアメリカ一辺倒の観があります。
それでも画家やファッションデザイナーなら
フランス、料理人ならフランスか、イタリア。
アメリカなど見向きもしない人が多いようです。

それに比べると、世界中の発展途上国の若者は
アメリカを目指します。
うちの息子たちも大学卒業後、
一応はアメリカに行きましたが、教室でも寮でも
両隣りはアラブの人とかインドネシアの人とか、
発展途上国からの留学生ばかりだったそうです。
日本は平均して所得が高く、
貧富の差のあまりない国ですから、
中流家庭の生まれでも外国留学に行けますが、
発展途上国ではよほど金持ちの家か、
高位高官の子弟でないと、
外国留学には行かせてもらえません。
奨学資金をもらって留学する場合でも、
人的関係がないとスカラーシップそのものに
近づけませんから、将来、国へ帰ったら
いずれ政界か経済界の大物になる人たちだと思って
間違いないでしょう。

そういう人たちと学生時代に
クラスメイトであったりすれば、
どこでどういうつがなりができて、
国際的に活躍することになるか、わかりません。
もちろん、気の合う友達であることが大前提ですが、
留学はそういうチャンスにめぐりあう
大事な人生コースです。
同じ日本人であっても、留学先で知り合いになって
一生つきあうようになった例はいくらでもあります。


←前回記事へ

2001年10月24日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ