第595回
外国人留学生に親切にしましょう

中国に留学に行く日本の青年がふえているように、
日本留学に来る中国人の青年もふえています。
一頃は留学と称して実はアルバイトが目的なんだといって
入管が盛んに就学生の入国に待ったをかけていましたが、
私は政府が奨学資金を出してやるのなら別だが、
日本より所得の低い国から日本に留学に来る人の
アルバイトまで禁ずるのは思いやりがなさすぎるといって
批判したことがありました。

いまはアルバイトで稼ぐチャンスも少なくなったせいか、
入管も少しずつ規制をゆるめ、
中国からの留学生はかなりふえています。
中国の留学生が急増しているのに対して、
台湾からの留学生が逆に減っているのは、
留学生に対する日本政府の扱いが冷たいのに比して、
アメリカはかなり積極的に受け入れており、
スカラーシップの支給も行き届いているからです。
台湾の人たちは双方を比べて見て
良い方を選ぶことができるので、気がついて見たら
日本への留学生は3分の1に減ってしまい、
その分だけアメリカに行く人がふえています。

それに対してアメリカは
中国からの留学生の数を制限していますので、
日本への留学生がふえていますが、
アメリカが中国大陸に対して台湾と同じ態度で
臨むようになれば、中国大陸からの留学生にも
同じことが起こるかも知れません。
日本政府は外国の政府に対してはとても気を使いますが、
民間人の扱い方は決して上手だとは言えません。
いま外国の政府を担当している権力者に対しては
神経質になりますが、
将来、政府の中枢に来るだろう若者に対しては
打って変わって無神経すぎます。

それを補う方法は、政府の代わりを民間がやることです。
外国に留学に行って外国の留学生と友達になるのがいい、
と私はすすめましたが、それは外国から日本に来ている
留学生に対しても言えることです。
外国で人に親切にされたことは
どこの国の人でも一生忘れないものです。
物の考え方は違っても、ここのところは世界共通ですね。


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2001年10月26日(金)

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