第596回
「知的金銭生活」ができてきました

「デフレに強い知的金銭生活」という本ができてきました。
この2、3日、書店の店頭に並んだところです。
この本はPHPの「ほんとうの時代」誌に
この2年かけて連載したものです。
「知的金銭生活」という原題だったのに対して、
同じPHP出版部から単行本として出版するに際して
「デフレに強い」と書き加えたのは、
いま経済界に襲いかかって居座っている大型台風が
ほかならぬデフレであるという認識があるからです。

物が不足して生産しさえすれば
とぶように売れた時代には、
消費者の欲しがる物をつくりさえすれば、
お金になりました。
お金があるようになれば、
欲しい物は大抵、手に入ったし、豊かな生活ができました。
だから、いつの間にか、
人々はお金のために働くようになり
まるでお金儲けが人生の目的であるかのような
生活をするようになってしまいました。
生活のための手段だったものが無意識のうちに
目的にすりかわってしまったのです。

そのお金をどうやって手に入れるかについて
数々の本を書いてきましたので、
私はその道のチャンピオンであり、
また亡者であるかのように思われていますが、
それは違います。
いまは工業的な豊作貧乏によって、
お金儲けがうんと難しくなったし、
既成秩序の崩壊によって倒産したり、
大損したりする人が続出していますが、
そういう時代にはそういう時代を
上手に生きる方法があるのです。

しかし、そのためには
頭の切り替えをしなければなりません。
高度成長経済時代の金銭至上主義的な
お金に対する考え方や運用法では、
これからの時代を生きては行けません。
財産が3分の1に減ってもちゃんとメシが食えれば、
しあわせだと思う気構えがなければ、
これからの10年をイライラしながら
送ることになってしまいます。
私と同じ視点に立って世の中を見ている人は
どうぞ手にとって見て下さい。
欲張らず、控えめに1日1日を送る術を身につければ、
いまはいい時代だと思います。


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2001年10月27日(土)

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