第605回
成長を買うなら中国の成長株を

いま中国では上海A株も深A株も弱気に転じて、
高値から3割あまり下がりました。
この先どこまで下がるかはわかりませんが、
下がる時は良い株も悪い株も一緒になって下がります。

A株は外国人が買えませんので、
いくら下がっても上がっても、
指をくわえて見ているだけですが、
B株もH株もレッドチップ株も同じように下がっています。
その中には未来の成長株もまじっていますから、
どんな株をどんな値段で買うか研究するには
良い時期が近づいています。

中国株と日本株とどちらがいいですかとよくきかれます。
どちらも安い時に買って高くなって売れば良いのですから、
儲けさせてくれれば、どちらであっても同じです。
日本人にとって比較的事情がわかっていて安心
ということなら日本株でしょう。
でも日本経済は成熟期をすぎて衰退期に入っているのに
対してまだ成長期にあって
株価の伸びる余地が大きいということなら、
中国株に軍配があがるでしょう。
欲は深いけれど、怖がることも人に負けない人は、
大事をとってどちらも少しずつというやり方が
いいかも知れません。

北京では午後、観光はとりやめて、
北大生物城というバイオの総本山と
方正(ファウンダー)という
これまた北京大学の研究室から生まれた
ソフトの会社の研究所を見学に行きました。
もともとは北京大学の王選教授という人が開発した
印刷ソフトを企業化した会社ですが、
香港のレッド・チップ株に上場して
高値の頃は香港ドル10ドルで10ドルをつけていたのが
この間、たった68セントまで売られました。
どこが買い場になるか判断する材料と思って
見学に行きましたが、
もう1ドル20セント前後には戻しています。
底値がいくらになるかは
過ぎ去ってみないとわかりませんが、
底値圏内にいることは間違いないでしょう。

コンピュータ関連でもう1つ注目に値するのは
これも香港レッド・チップに上場している
聯想(レゼンド)という株です。
株を1株4株に分割をして1株15ドルしていたのが
いまはたったの3ドル50セントあたりをウロウロしています。
中国一のコンピュータのメーカー兼販売会社ですから、
これも安値圏内にあることは確かでしょう。


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2001年11月5日(月)

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