第646回
40才ではもう遅すぎるかも?

慎重というときこえがいいけれど、
大事をとって結局、
一生何もやらないで終わってしまう人がいます。
ぼんやりしていても、時間はすぐにたってしまいますから、
それはそれで一つの生き方ですが、
いまは途中下車を強いられることが多くなりましたから、
30才で下りるか、40才で下りるか、
それとも50才で下りるかによって、
次に歩む人生が変わってしまいます。

高度成長の時代にも、私は
「40才定年が人生の上手な生き方だ」と
主張してきました。
60才の定年まで待ってから、
再出発をしたのでは遅すぎる、
まだ気力が衰えず、
且つ一通りの経験をしている年齢といえば40才だ。
40才定年の会社はないし、
40才では退職金だっていくらも貰えないから
もったいないと思う人もいるかも知れない。
しかしもったいないと思われる時が花で、
厄介者扱いされてから辞めるのでは
誰からも惜しまれません。
自分のためにもなりません。

そうは言っても40才の定年制はありませんから、
自分で自分の定年を40才と決めればよいのです。
40才でお勤めをやめて、
あとは定年のない仕事を探します。
つまりいつ辞めるかは自分で決められる
一生の仕事を探すのです。
40才から創業して大企業にまで仕上げることのできる人は
1万人に1人もいないかも知れませんが、
大企業と大企業のスキマを埋めるような中小企業で、
世間から見ても従業員の側から見ても
大企業に負けないような立派な企業に育てあげることは
そんなに難しいことではありません。

ただ世間には
ボスのつとまる人ばかりいるわけではありません。
ボスはつとまらないけれども
ボスのパートナーや片腕ならつとまる人なら
もっとたくさんいるでしょう。
もちろん、高望みをするよりも
自分の器量を悟ることも必要です。
そう考えて「40才定年制」を唱えたけれど、
いまの時代の変化と
それに対応できる資質を睨み合わせて見ると、
40才では遅すぎるかも知れないと思うようになりました。
人にもよるでしょうが、
40才になると向う見ずのところがなくなって、
考慮することばかりふえてしまう人が多いようです。


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2001年12月16日(日)

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