第647回
転職適齢期というのがありますね

人の精神状態や物の考え方を推測するのに
年齢だけを基準にするわけには行きません。
精神年齢という言葉もあるように、
30代で50代のような反応をする人もあれば、
60代で30代並みの発想のできる人もあります。

しかし、人間の健康状態もそうですが、
精神状態や物の考え方には
年齢による平均的な共通点があります。
たとえば定年を間近に控えた50代後半のロートルと
40才に近づいて仕事にも一通り精通し、
元気一杯で走りまわっているチャキチャキとでは、
仕事に対する考え方も人生に対する態度も
自ら区別はあるでしょう。

私は27才を学生気分から抜け切って
自分の将来を真剣になって考える年齢と見ているし、
また40才は会社人、もしくは社会人としての成熟期で、
それから以後は、独創性よりも経験にたよって、
過去のおつりで人生を送る時期と見ています。
おつりの大きい人は
会社の中でも社長になったり、専務になるし、
大きなおつりをもらえなかった人は、
あまり目立たずに会社から姿を消すのです。

いまはもっと淘汰が激しくなって、
極端に言えば、40才から上は
会社の経営にタッチする人以外は
年功序列給を廃止して、
職務による給与でコストダウンをはからなければ
会社がやって行けなくなっています。

こういう時は本当は
中高年齢層がすすんで舞台から消えてなくなってくれれば
会社も助かるのですが、
実際には若い方がとっとと辞めて、
ロートルの方が会社にしがみついています。
若い者は行くところがありますが、
ロートルはいまの椅子を離れると、
ほかに坐る椅子がなくなってしまうからです。

ロートルのお世話はハローワークにお願いするとして、
私が若い人にアドバイスするのは
ロートルになる前に、
自分の将来の進路を真剣になって考えることです。
あくまでも平均的な言い方ですが、
転職適齢期は20才から35才までで、
35才をこえるにつれて
だんだん雲行きがあやしくなります。


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2001年12月17日(月)

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