第739回
中国の最先端企業の見学に行きました

北京では聯想(レゼンド)という
中国のパソコンの約30%のシェアを占める
ハードのメーカーと、
北大生物城という
北京大学のバイオの会社の見学に行ってきました。

中国を代表するIT産業は聯想が第1位、
方正(ファウンダー)が10%を占めて第2位ですが、
前者が主としてハードを扱っているのに対して、
後者はこれも北京大学の教授がはじめたものですが、
印刷のソフトからスタートして、
いまは銀行やチェーン店のソフトに力を入れています。
何しろ人口が13億人もいるところで、
パソコンが大へんな勢いで普及している過程ですから、
アメリカや日本のように飽和点に達したら
どうするんですか、と私に同行した人たちが質問をしても
目先の需要増に応ずることに追われて、
まだそんなことを考える立場にはいない様子でした。
2社とも香港H株に上場していますが、
IT不況の景気を受けて
株価は高値から大下がりに下がっていますから、
これからも目を離せない
中国の成長株の部類に入れてよいでしょう。
というのも、中国株の増資は時価発行が多いので、
株主は増資による直接の恩恵を受けるチャンスは
あまりないけれど、
不況もしくは一時的な業績悪化の影響を受けて
株価が10分の1まで下がることが珍しくありませんから、
そういう時がまたとないチャンスになるのです。
でも胆っ玉の小さい人は近寄らない方がいいと思います。

同行した皆さんに一番人気があったのは
何と言ってもバイオの工場でした。
ちょうど肝炎の薬の生産がはじまったばかりでしたが、
小さな設備で、向こうから水を入れると
こちらから金が出てくるような
生物経済の魔術を見せられたようなものでしたから、
「株を公開する時はぜひ教えて下さい」と
大半の人が魔法にかかってしまったようです。
事業をとりしきっている総裁である北京大学の
潘愛華教授は「その時はQ先生に申し込んで下さい」と
私の顔を立ててくれました。
近くこの人の本が出版されますので
四千年シリーズの1巻に加える予定を立てています。


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2002年3月19日(火)

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