第787回
失業が独立のチャンスになるためには

リストラの時代ですから、失業のチャンスもふえています。
失業をしたら、再就職先を探すか、
この機会に独立して自営業をするよりほかありません。
かねてからひそかに独立を志していた人は、
どうせいつかは独立したいと思っていたのだから、
思い切ってやって見ようじゃないかと
独立に踏み切る人もあります。

でも独立は就職と違って、
そう簡単にできることではありません。
転職は
いままでやってきたのと同じ業種の会社に再就職するのと、
この際、気分を一新するために、
もっと将来性のある業種を選ぶのと2通りありますが、
どちらも自分が選ぶのではなくて、
選ばれてはじめて仕事にありつくことができます。
将来独立を考えているけれども、
いまはまだ早いと考えている人にとっては、
失業は将来のために異業種に転じて
新しい仕事を覚えるいいチャンスです。

転職によっていままでより栄転したり、
待遇がよくなることは先ずありません。
でも将来、独立を目指すなら、
自分がやりたいと思っている仕事を覚えるために
職場を移るいい機会です。
これが学校なら習う側が授業料を払うのですから、
月給が安いの、待遇が悪いのなどと
文句を言ってはおられません。
独立を志す人はもっと高くとび立つために、
先ず腰をかがめる必要があります。
月給が少ないとか、労働時間が長すぎるとか
贅沢など言っておられません。
どのくらい犠牲を払い、どのくらい逆境に耐えられるかが
勝負のしどころになるのです。

仕事のできる人がどうかは、その人の働きぶりを見れば、
大よその見当がつきます。
犠牲を惜しまない人は、努力を惜しまない人でもあります。
必ず誰かがそれを見ています。
ですから、
ふだんからそういう心構えで仕事をしていないと、
出世するきっかけをつかめません。
また独立して自営することもできません。
そういう努力と犠牲を惜しまない人にとって
失業はいいチャンスになるのです。


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2002年5月6日(月)

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