第786回
独立したい人、覚悟はいいですか

いまは創業をするチャンスですが、
すべての人が創業できるわけではありません。
兵隊がいなくて将軍ばかりという軍隊がないのと同じです。

でも誰だって一度はしがないサラリーマンはサラリとやめて
一国一城の主になりたいと夢見ることがあるでしょう。
人に使われる人から見ると、人を使う人は羨しい存在です。
成功すればの話ですが、収入も多くなるし、
世間の扱いも違うし、高級車を乗りまわすこともできます。

確かに人の上に立つ人はカッコよく見えます。
独立して自分で仕事をするようになれば
収入だってサラリーマン時代の倍になることは
そんなに難しいことではありません。
私が友人や自分より若い人に独立をすすめたことが
何回となくあります。
独立して曲りなりにも成功した人もたくさんいます。

そういう独立を志す人に対して
私は次のようにアドバイスしてきました。
「独立したら月収は倍になるかも知れませんが、
 サラリーマン時代に比べて
 3倍以上働かされることを覚悟して下さい。
 サラリーマン時代はこんなに働いているのに
 なぜサラリーがこんなに少ないのかと思うけれども、
 サラリーを払う身になると、
 なんであんなに働かないんだ。
 月給ドロボーばかりじゃないかと思うようになります。
 またサラリーマンをやっていると、
 月給日がなかなか来ないけれども、
 月給を払う身になると、もう月給日か、と
 時間が早くたつようになってしまいます。

ですからお金のかかることは一切やめて下さい。
事務所がなくてもすむ仕事なら
自分の家をオフィスにすればよいし、
どうしても事務所や店や工場の必要な場合でも
なるべくお金のかからないですむ工夫をして下さい。
さもないと、サラリーマンをやっていた方がよかったと
後悔するようになりますよ。
後悔先に立たずと言うでしょう。
たったこれだけのことですが、
皆さん、覚悟はできていますか。


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2002年5月5日(日)

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