第789回
独立自営だけが人生ではありません

実際に独立自営に踏み切って成功した事業家の
独立した年齢をしらべて見ると、
ほとんどが25才から35才の間に集中しています。
そうした統計から見る限り、
独立したいと思っている人は
35才までに思っていることを実行に移さないと
間に合わなくなってしまいます。

そんなことを言うと、じゃ僕はもう駄目なんだと
がっかりしてしまう人が多いかも知れません。
本当はそうなんです。
でも全く駄目ということでもありません。
何事も例外ということがあります。
私の周囲にも50すぎてから独立して、
目を見張るような成功を遂げた人がおります。

でもそういう人は
独立してからはじめて仕事をやった人ではありません。
サラリーマンをやっていた時から、
責任を持って会社の事業経営にたずさわり、
その人なりに実績をあげたことのある人です。
仕事をしあげた果実が傭われている会社の物になるか、
自分の所有になるかの違いがあるだけで、
事業をやれるだけの実力が既に身についているのです。
そういう人なら、組織や業種が変わっただけで、
いままでやってきたのと同じ要領で
仕事ができるのですから、
別に不思議なことではありません。

ということは、一身上の都合で独立の遅れている人でも、
自分の仕事場で実質上、
独立してやる仕事と同じ仕事をこなすことができれば、
独立自営の資格があると言うことです。
従って大企業、もしくは中小企業で
金ぐりから取引先とのつきあいまでできるような地位に
自分をおくことが大切です。
もっともそうなると、大企業の中でも重用されて、
然るべき地位におかれる可能性がありますから、
そもそも独立自営を考えなくてもすむかも知れません。
それもできない人となると、
そもそも独立自営のできる人ではありませんから、
妙な野心を起さない方が苦しい思いをしないですみます。
人生何も自分の身にあまることをやる必要は
ないのですから。


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2002年5月8日(水)

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