第794回
いまは私にとって弱気の時代です

いつの時代にも強気と弱気があります。
景気の将来についても強気と弱気があるし、
株価や不動産の将来についても、強気と弱気があります。
時代の動きについて正しい見通しができれば、
それに基づいて行動するわけですから、
成功する確率が高くなります。

では同じ現象を見ているのに、
どうして強気と弱気に分かれるのでしょうか。
それは違う角度から同じ現象を見ているからです。
角度が違うのは人それぞれに物を見る位置が違うからです。
体験も違うし、学識も違います。
物を判断する能力にも違いがあるし、
年齢や体力も影響します。
仮に同じ見方ができたとしても、
これから社会に出て仕事をはじめようとする人と、
私のように人生に時間が
そうたくさん残っていない人とでは、
対応の仕方が違ってしまいます。

定年近くなったり、既に第一線から退いている人は、
どうせ先は知れているのだから、
と言ってどうしても消極的になってしまいます。
私も家内からいつもそういう忠告(というより警告)を
受けています。
でも私は年齢のことはなるべく考えずに、
私より30才も50才も若い人と同じように、
次の時代の動きだけを考慮に入れて、
仕事のプランを立て、それを実行に移しています。

きっと或る時、私が突然その場にいなくって、
仕事だけがそこに残っている時が来るでしょう。
そうしたら、
それまで私と仕事を一緒になってやってきた人が
そのあとを継げばいいのです。
もし私の判断が誤っていなかったら
私が手がけた仕事はほかの人がやっても、
ちゃんとその時代にあった仕事として
やっていける筈だからです。

従って、私の場合は仕事がうまくやれるかどうかより、
その仕事と仕事のやり方が
うまく時代に合っているかどうかの判断が優先します。
弱気の時代であっても、弱気に合ったやり方なら
うまく弱気の時代を乗りこえることができるからです。
私にとっていまは弱気の時代です。


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2002年5月13日(月)

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