第841回
新天地に店をつくることをすすめます

ラサから上海に出てくると、
中世から一足跳びに現代に戻ってきた感じですね。
ホテルは5つ星のガーデン・ホテルだし、
料理は小南国と咸亨酒家でしたから、
胃袋もすっかり元気を取り戻しました。

料理は何と言っても上海料理です。
私は香港に住んでいますし、
中華を代表するのは
何と言っても広東料理だと思っていますが、
この頃の上海料理の復興ぶりには
ただただ目をパチクリさせるばかりです。
もともと上海は諸外国との接触が一番早く、
上海人は中国人のなかでも
最も国際感覚を持った人たちでしたが、
共産党が竹のカーテンを下ろしてしまったので、
50年間も海外との接触を遮断されていました。
それが小平の改革開放政策を契機に
一挙に戻り歩調を早め、
この1、2年さらにそれに加速が加わったので、
街並みも一新しましたが、
なかでも料理のレベルの復興ぶりには
目を見張らせるものがあります。
かつて私は「食は広州に在り」という
食べ物エッセイを書いたことがありますが、
これから書くとしたら恐らく
「食は上海に在り」ということになりますね。

古い上海が復元されて、
それに新しい海外からの影響がうまくミックスしたのが
いま話題をさらっている
「新天地」という上海の新名所です。
この新天地の開発をしたのは
香港の瑞安集団という不動産開発グループですが、
私は一見してそのセンスのよさに驚嘆したので、
前回、香港に戻った時に、
董事長の羅康瑞さんを訪ねて
色々とお話をうかがいました。
すっかり荒れ放題になった旧フランス租界の建物を
古いままリフレッシュして
新しいファッションの町に変えてしまったので、
いまやふだんの日でも夜になると
押すな押すなの賑わいを見せています。

今回は香港から連絡があって、
「新天地」とその周辺の開発の責任者である
同社の総経理さんが案内をしてくれましたので、
計画の全貌を知ることができました。
食べ物とファッション商売の人は
ここに店を出すといいですね。
あッという間に全中国に知られるようになりますよ。


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2002年6月29日(土)

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