第842回
上海を制する者は全中国を制す

上海で「新天地」という食べ物とファッションの町が
上海ッ子たちの話題をさらってしまったので、
それと似たようなショッピング・センターを
開発しようというもくろみが
同じ上海のあちらこちらにもちあがっているそうです。
また「新天地」の総経理さんにきいたところによると、
「あれと同じものをうちの都市にもつくってくれませんか」
という申し込みが
全国の大都市から7つも来ているとのことでした。

中国人は商業的センスのある国民ですから、
何がよいかわかると、マネをするのも早いですね。
オートバイだって、ブランド商品だって
コピーすることはお手の物ですから、
たちまち同じものが、
それも半分あるいはそれ以下の値段でできてしまいます。
銀座が日本国中の津々浦々までできたように、
恐らく中国でも全国に「新天地」が出現することは
大いにあり得ることです。
その震源地になるところは何と言っても上海です。

ですからもし上海の「新天地」に店を出して評判になれば、
中国中にその名を知られるのもきっと早いでしょう。
中国に進出して
全国チェーンでもつくりたいという野心を持った人は、
「新天地」からスタートでするのがいいと思います。
既に日本語で看板を出しているパン屋さんもあるし、
最近は銀座なんとかといったラーメン屋さんも
営業をはじめました。
香港の俳優さんのはじめた店もあるし、
台湾の人のやっているドイツ・ビールの店もあります。
スターバックスコーヒー屋もとても繁盛しています。

どうしてこういう時、
日本人は敏捷に動かないのでしょうね。
計画を詳しくきかせてもらいましたが、
隣接する公園の池沿いにオフィス・ビルが建つので、
恐らく商圏がかなり広がることになります。
その1階と2階は商店街になる筈ですから、
いまからでもまだ間に合います。
ハイセンスの商売に関心のある人は
すぐにも行って見て下さい。
私ならすぐにもビザをとって
その翌日にはもう上海にとんでいますけれどね。


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2002年6月30日(日)

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