第904回
中国B株ブームに火がついたわけ

いま中国株がプームになっています。
中国株の本もたくさん出版されています。
もとを言えば、私は火付け役の1人ということになっています。

私は株式投資はアメリカのような先進国よりも、
経済発展の途上にある国の方がチャンスが多いと見ています。
日本経済が高度成長の過程にあった時は
日本の株式が一番値上がりをしました。
日本についで、台湾・韓国・香港・シンガポールの
スモール・フォー・ドラゴンズが成長過程に入った時は、
日本についでこれらの4つの地域の株価が
猛烈に値上がりをしました。

四小龍の次は中国と見ていましたから、
10年前に上海と深の証券取引所がスタートした時、
「次は中国株に注目してください」
と私は言いました。
はじめの頃はまだ幼稚園みたいなところがありましたから、
取引高も少なかったし、
投資家が売買の参考にできるような参考資料も乏しく
どこから手をつけてよいかわからない状態でした。

スタートした時は同じ株でありながら、
中国人だけを対象にしたA株と
外国人がドルもしくは香港ドルで売買のできるB株があって
どちらも兌換をするとほぼ同じ値段でした。
どうしてA株とB株に分けたかというと、
外貨の乏しかった中国では、設備投資や素材の輸入に
外貨の必要な企業は最初から外貨で資本が調達できるように
外貨建てにしたのです。

ところが、時間がたって見ると、
中国の会計制度や中国経済に対する不信感が積み重なって、
A株に比してB株が3分の1からひどいのになると10分の1まで
株価にひらきができてしまいました。
私は同じ株に2つの株価がつくのはおかしいし、
中国経済が発展して世界の評価が変われば、
安くなったB株にチャンスがあると言ってすすめたのです。
そうしたら昨年の2月に外貨を持った中国人も
B株を買ってよろしいという話になって
B株が一挙に3倍以上に値上がりしたのです。
中国株ブームが燃えあがったのはそれからのことです。


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2002年8月31日(土)

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