第906回
健康のことは医者より患者にききましょう

「週刊ポスト」の編集長だった関根進さんが退職後、
食道癌と診断されて、お医者さんから手術をすすめられたけれど、
それを頑なに拒否して、必死になってインターネットで
探しまくったところ、中国の長白山脈の麓にある通化という町に
王振国という漢方医がいて、その人の処方した漢方薬を飲んで
癌の癒った人がたくさんいるという情報にめぐりあいました。

藁をもつかむ気持で、その薬を手に入れて服用したところ、
癌がすっかり消えて、食道も食べ物を通すようになり、
一命をとりとめた話はこのホーム・ページでも
何回かとりあげたことがございます。
全恢した関根さんは奥さん同伴で、長春まで飛行機でとび、
そこから更にマイクロバスで5時間、
デコボコ道を走って通化市まで
わざわざ王振国先生のところへお礼を言いに行きました。

関根さんとはその現役時代、
とても気が合ったので、何回となく
「週刊ポスト」に連載を書かせてもらったことがあります。
食道癌ときいてもうこれでおしまいかもと思いましたが、
それが私の見ている前で生き返っただけではなく、
すっかり元気を取り戻したので、喜ぶと同時に、
やはり四千年の文化というのがあるのだなと
信じないわけには行かなくなりました。

元気になった関根さんは拾った生命を力一杯生きるために、
奥さん同伴であちこち旅行をしてまわっています。
敦煌に行っていたこともありましたし、
台北まで私を尋ねて来られたこともありましたし、
つい最近もラサに行って帰ってきたところをつかまえて、
健康について書いてくださいと頼みました。
健康な人には興味のない話かも知れませんが、
身体のあちこちに故障のある人にとっては、
なるほどと頷ける体験談も多いのではないでしょうか。
持病を持っている人は、
スピード・メーターを持って走っているようなものです。
スピードをオーバーすると、すぐにブザーがなりますから、
結果としては安全運転ということになりますね。


←前回記事へ

2002年9月2日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ