第920回
金利がなくなった上に八方塞がりです

自分が貯めたお金に利息を稼がせるようになると、
頭を使わないでもお金がお金を稼いでくれますから、
人間が怠惰になります。
「でも利息を稼いでくれているのだからいいじゃないか」、
と言う人がいますが、
銀行という「格子のある牢獄」の中にお金を入れているだけですから、
外から見ると寝そべっているだけで働いているとは言えません。

もちろん、獄吏をやっている銀行員が
檻の中のお金をどう働かせているかは、格子の外からは見えません。
刑期があけたら、元通り無傷で戻してさしあげます
ということになっていますが、
刑期中、働いていただく約束のお給金は
見る見る少なくなってしまいました。
その上、うっかりすると無傷で帰ってくるどころか、
獄死して帰って来なくなる心配も出てきましたから、
お金の生みの親も夢から醒めざるを得ないのではないでしょうか。
銀行はお金の運用をしてくれるところではなくて、
お金の一時預けとしての機能しかないところになってしまったのです。

お金を多少でも持っている人は、
自分のお金の運用を銀行に任せっきりしておくわけには行きません。
銀行がやって来たのと同じことを
自分でやらなければならなくなったのです。
大事なお金ですから、損をして減らしてしまうわけには行きません。
何はさておいても安全第一ですが、かといって
かつての銀行の利息並みの収入はもたらしてくれないと困ります。
しかし、利息は減る一方です。
利息が減るのはお金を借りて事業をやっても
お金の儲かるチャンスがますます少なくなってしまったからです。

でもお金をふやすためには、
そうした少いチャンスの中で、
定期収入のある不動産を買うか、
値上がりしそうな株に投資するか、
でなければ、身内や友人とお金を出し合わせて
お金の儲かりそうな事業に参加する以外に方法はありません。
そういうことは苦手だという人は投資信託を買ったり、
投資顧問のところへ相談に行きますが、
これがまたなかなかうまく行かないのです。


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2002年9月16日(月)

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