第927回
お金のふえた分だけ物がよく見えます

財産三分法を実行しているからと言って、
そんなに自慢のできることではありません。
人より少々お金があるようになれば、気がついたら誰でも、
自分の財産を色んな形で持つようになっているのです。

お金の持ちはじめはもちろん、現金です。
お小遣いにもらうのも現金なら、初月給も現金です。
そのまま使いはたす人もあるでしょうが、
お年玉だって使い残しは貯金にまわします。
「塵もつもれば山となる」とか
「小を積んで大を致す」というのは
いずれも小金をバカにしてはいけないとか、
貯蓄の大切なことを教えたものですが、
ここのところがちゃんとしていないと
大きなお金と縁があるようにはならないものなんです。

しかし、小さなお金でやれることは限られています。
小さなお金しか持っていない人が考えることも知れています。
たとえばワイシャツ2枚買うだけのお金しか持っていない人が
ワゴン車を1台買ってサンドウィッチを売る仕事を
やりたいと考えても実行に移すことができないでしょう。
二階建の家にしか住んだことのない人には
二階から見える景色のことはわかるけれども、
東京の眺めがどうなっているか想像するだけで
終わってしまうでしょう。

それと同じように、100万円を現金で貯めた人は
100万円でできる投資や仕事のことを考えるようになるし、
1000万円になれば、1000万円でできる投資や仕事が
視界に入ってきます。
そうした可能性がその人のスケールを
少しずつ大きくしますから、
小金を積むことをバカにしてはいけないのです。
株を買うにしても、50万円や100万円は必要でしょうから、
とりあえずそこまで到達できる目標を立てることです。
目標が達せられたら、あなたは新聞の株式欄を見て
欲しい株があったら、それを手に入れることができますから、
あなたにできることが一つふえたことになります。
たかが株と思うことなかれ。
株についてあなたの知らないことだって山ほどあるんです。
その分あなたが勉強しなければならないことがふえたのです。


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2002年9月23日(月)

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