第928回
株をやれば視界が拡がります

たとえ1000株か2000株の株しか買えない小さなお金でも
それが持てるようになったと言うことは、
あなたに新しい世界がひらかれたと言うことです。

株でお金が儲かろうと、損しようと、
あるいは株と全く縁がなかろうと、
人生を生きていく上で大したことではありません。
でも株の買える身分になったことと、どこの株を買ったらよいか
自分の判断で選択できるようになったことは
住んでいる世界がそれだけ拡がったことになります。

私にしても、株の大先生と言うことになっていますが、
いまだに株について知らないことがたくさんあります。
勉強のタネがいくらでもあるおかげで
退屈しないですんでいますが、
それでも株について何も知らなかった頃に比べたら、
ずいぶん色んなことを知るようになりました。
いい時代に株でうまくあててビルを建てた経験もありますが、
それならほかの仕事はやめて株のプロになって
一生を送ることにしようかと考えたことは一度もありません。
株をやるのは財産の一部を
株という形で持つ時代になったのだから、
一通りの知識を持たなければと考えた上でのことで、
もしそれで生活することになったら、
パチンコでうまくあてた人がパチンコのプロになって
一日中、パチンコ屋の中で指先を動かしているのと
同じことになってしまいます。

株を覚えたのは、株価が産業界の変化を敏感に反映するため、
時代の変化に遅れをとらないようにと
心がけた上でのことです。
もちろん、自分の財産の一部を株で持つのは
いまの時代の常識ですから、自分の財産を減らさないように、
できれば銀行に預けておくよりは
ふやしたいという気持もあります。
但し、そのためには世の中の動きにふだんから気をつけて
時代の先を読む必要があります。
そうした欲望が下地にあって
私の物を見る目が生まれたのですから、
欲がないと言ったら嘘になります。
ただ自分の欲望をうまく誘導するためにも、
元手をつくる必要があるのです。


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2002年9月24日(火)

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