第949回
一日たったら一日利口になる姿勢で

偶然とは何かというと、
1分間前には思ってもいなかったことが起ることです。
私は24才で政治亡命のために
台北から香港に逃げ出すとは思っていなかったし、
30才で東京に舞い戻って
小説家になると考えたこともありませんでした。
ましてや48才で、かつて生命カラガラ逃げ出した故郷に
台湾の政府から迎えられて帰るようなことが起るとも
思っていませんでした。

もちろん亡命先の香港で香港の女性と結婚したり、
年をとって毎月のように
上海や北京に出かける生活をするようになることなど
想像の外の出来事です。
みんな思ってみたこともないことが次々と起り、
そういう偶然をつなぎあわせて
自分の人生が築かれて行ったのです。
偶然に出合ったことのどれとどれをつなぎあわせて
自分の生活にとり入れるかはむろん、自分で選択することです。
人との出会いはとりわけ大切なことです。

もしそうだとしたら、できるだけ多くの偶然に対して
自分の方から向って行くだけの積極性が
必要なのではないでしょうか。
毎日、同じことをやっているのが安全で、
未知のことに出会うことをおそれる人がありますが、
私は毎日同じだとあきが来て退屈してしまいます。
昨日よりも今日の方が少しは利口になるだろう、
今日よりは明日の方がもっと面白い目にあうだろう
(むろん、頭の痛いことも含めて)と思って、
違うところに行き、違う人にあって、違うことを考えます。

すると不思議なことに自分に必要な知識にぶっつかったり、
会いたいと思っていた人と知り合ったりします。
つい最近も、私は中国のハーブ・ティが
ブームになるのではないかと考えて
わざわざ成都まで調べに行きましたが、
香港で売っている有名なハーブ・ティをOEMでつくっている人が
台北の私のオフィスに突然、現われました。
こんなことがどうして起るのか、私にも説明できません。
でもそういうところから点が線になってつながって行きます。
偶然に多く出会えば出会うほどチャンスはふえると思いませんか。


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2002年10月15日(火)

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