第1002回
発展途上国ほどチャンスは多い

外国に行くと、その国の悪いところも目につきますが、
良いところも目につきます。
それは外国人の目で見ているからです。
一般に日本人は先進国に行くと、
その国の良いところばかり目につき、
悪いところはあまり気にしません。
反対に発展途上国に行くと、悪いところばかりが目について、
良いところは見当りません。
先進国に見習うべきところが多いことも事実ですが、
日本人がそういう先入観を持って
物を見ているという面もあります。

人権が保障され、法律が守られ、財産権や
営業の自由が確立されている点では
先進国に一日の長があることは誰しも認めているところです。
でも先進国の商売はほとんど開拓し尽されているので、
次世代を背負うようなニュービジネスでない限り、
そのなかに割り込んで
大事業家になれる見込みはあまりありません。

その点、まだ未開発の発展途上国に行くと
政治も法律も治安もきわめて不安定な状態におかれていますが、
ひと度、そこに陽が当って成長経済が軌道に乗りはじめると、
国全体が動き出して、
付加価値を生むチャンスが随所に現われてきます。
いま一番注目を浴びているのは中国ですが、
もちろん中国だけときまっているわけではありません。

さしあたりは「四匹のスモール・ドラゴンズ」と呼ばれた
台湾、韓国、香港、シンガポールの4つの地域は除くとして、
他のアジアの地域は次に発展する発展途上国として、
新しいチャンスを受け入れる
素地を持っていると言ってよいでしょう。
いま一番軌道に乗っているのは、中国ですが、
中国に行けば必らず成功するということでもありません。
ベトナムで成功する人もあれば、
ミャンマーやインドネシアで成功する人もいます。
そこの土地の物産を扱って成功する人もあれば、
そこの土地の人を相手に成功する人もおります。
知らない土地に行ってその土地の人を最大の顧客にするか、
仕事をあたえることができれば、
その土地の成功者になれるのです。


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2002年12月7日(土)

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