第1033回
お金の使い道が変わってきました

今年は去年より難しいと私は見ています。
一昨年も来年はデフレで
不景気が続くと予想しましたが、
そうした不況の中で、
チェーン・レストランの業績が
伸びるでしょうと予測しました。
予測通り、チェーン・レストランは数もふえ、
売上げも伸びましたが、
どうやら昨年の八月頃に
天井を打ってしまったようです。
狂牛病で痛撃を受けた焼肉屋さんも
戻し足だったのですが、
居酒屋やイタリア料理のチェーン店も含めて
業績が低迷して株価が半分以下に
下がってしまったところが少なくありません。

年末になると、デフレで勝ち組に残ったと言われていた
マクドナルドが28年ぶりの赤字になって、
一番下げたのはハンバーガーの値段ではなくて、
マクドナルドの株価じゃないかと言われています。
その上チェーン・レストランの推進役をつとめてきた
ベンチャー・リンクが赤字になって
社長が引責辞職をする一幕もありました。
ここではっきりしてきたことは、
チェーン・レストランのフランチャイジーが
今後ふえたとしても
売上げは伸びなくなるところまで
来てしまったということです。
株価の伸びていた分野が
逆に株価を下げていますから、
日本株の将来は当分の間期待できない
と見た方が正しいでしょう。

でも景気が悪いからと言って、
いつまでも節約を続けていると
誰もが節約疲れで元気をなくしてしまいます。
物を買うのにお金を使わなくなったとしても、
気晴らしにお金を使う道は残されています。
エンターテインメントにお金を使ったり、
食事に行ったり、海外旅行に出かける人は
逆にふえています。
お金の使い方に静かな革命が起こっているのです。
ですから、悲観一辺倒ということでもないでしょう。
たとえば誰でも3度のメシは食べているのですから、
レストラン業にだって新風は吹き込んでくる筈です。
海外旅行だって飛行機はどこも満席で、
早くから予約のとれていた人は別ですが、
年末に外国に行きそこなった友達はたくさんいます。
お金の使い方について考えなおす時期に来ているのです。


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2003年1月7日(火)

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