第1044回
世襲制政治が目立ちすぎますね

ニッパチの理論はまだ終わりではありません。
人間にはリコウとバカがいます。
どこの国に行っても100人の人がいると、
リコウが何人いて、バカが何人いて、
大バカが何人いるか、大体きまっているようです。
バカとか大バカとか言うと、さしさわりがありますが、
フツーの人と人並みすぐれた人ということになると、
やっぱりニッパチの理論が役に立つようです。

これは知能指数のことだけを言っているのではありません。
リコウか、バカかは相対的な概念にすぎません。
私はウナギの養殖をやったことがありますが、
同じ餌を食べていても育ちのよいウナギと
育ちの悪いウナギが必らず出てきます。
そのまま同じ池に入れておくと
同じ状態がいつまでも続きますが、
育ちのよいウナギを他の池に移すと、
痩せウナギの中からグングン大きくなるウナギが
現われてまた同じことが起るのです。

従って無差別に人を集めて
リコウかバカかを判定することも可能ですが、
同じ職業の人を100人集めて区分けすることもできます。
たとえば、政治家はリコウかバカかという議論をするより、
政治家の中にリコウとバカが何人いるかということになると、
途端にニッパチの理論が生きてきます。

100人政治家がいたら、優秀なのが20人いて、
80人はその他大ぜいということになるでしょう。
但し、ポストの順序に
優秀かどうかがきまるわけではないと言えば、
総理になれなかった人も「その通り」と
即座に賛成するでしょう。
総理になった人も「その通り」と笑って頷くでしょう。

しかし、政治家という肩書をかくして
一人の人間としてニッパチの理論を適用した場合、
政治家が2の方に入るか、それとも8の方に入るかは
議論の分かれるところです。
とりわけ戦国時代が終わって
世襲制が目立つようになってからの政界は
親からもらった票も相続税を課税されないで
そのまま数の中に加えられますから
ハンディをもらって当選する人がふえましたね。


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2003年1月18日(土)

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