第1060回
贈与税の解説が一変しました

税金の本を書くにあたって、
私は本屋で売っている税金の解説書を
片っ端しから買ってきて読みました。
どの本を見ても、贈与税については
一年につき60万円までは無税だから、
毎年60万円ずつ贈与すればよろしいと書いてありました。
でも60万円贈与した証拠として郵便貯金通帳とか、
銀行の定期預金証書を残しておかなければなりません。
私のようにお金をふやすために
株を売ったり買ったりしたのでは、
いちいち記録を残しておかなければならなくなります。

そんなことをやるより少し税金を払っておけば、
税務署が贈与税の領収書をくれます。
子供が大人になれば、
いずれ自分でやることになるでしょうが、
少くとも未成年の間はいちいち面倒な説明をしなくとも、
納税証明書を見せただけで税務署は納得してくれます。
贈与税を自らすすんで払う人など
そんなに滅多にいるわけもないのですから。

そう考えたので、「Qゼイキン報告」を書いた時、
子供への贈与は毎年100万円やることをすすめました。
60万円までは無税ですから
それをとび出した残りの40万円に10%の税金がかかります。
税金を4万円払っておけば、
子供名義の株や税金の出所について
いちいち追求されることは先ずありません。
国だって色々とお金のかかることがあるだろうし、
こちらだってちゃんと
舗装した道路を歩かせてもらっているのですから、
別に高い出費だという気持はありません。

私のこのシロウトの発想は
その後のすべての税金の本の内容を、
一変させてしまいました。
税理士の先生方の書いた税金の本には必らずのように
61万円贈与して、1万円の10%にあたる1000円を
納税しなさいと書かれるようになったのです。
記事そのものには間違いはないのですが、
それにしても税理士の先生は本当にケチだと思いませんか。
私が4万円でも高くはないと思っているのに、
たったの1000円ですませろと忠告しているのですから。


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2003年2月3日(月)

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