第1078回
あなたもベンチャーに挑みませんか

いま政府が中心になって産業界の構造改革を唱えています。
産業界だけでなく、政府の硬直した構造も
改革を必要とする時期に来ているようです。

ですからもうこれ以上、
要らないところに高速道路をつくらせないためにも、
道路公団を構造改革をしなければならないことは
誰もが痛感しています。
銀行がこのままではいけないことも誰でもが知っています。
ならば、不良債権は切り捨てて、
本来なら潰れてしまう大企業を身軽にして、
古い借金を抱えたまま何とか生き残ろうともがいている
同業と競争させるのは公平なことでしょうか。
また中小企業はそのまま切り捨てご免でいいのでしょうか。

大企業の借金は棒引きにして、
中小企業からは容赦なく取り立てをする銀行に梃子入れをして、
それでもどうにもならない銀行を国営にすると言いますが、
郵便局は民営にして、民営だった銀行を国営にしたら
構造改革と言えるのでしょうか。

はっきり言えることは
こういう時代はそのまま放任しておいたら
大半の企業が成り立たなくなって
選手交替になってしまうということです。
古い企業体が姿を消して、
新しいベンチャーがそれにとって代わる時代なのです。
そんなことは時世の変わる度に
絶えずくりかえしされてきたことです。
幕末から明治維新にかけてもありましたし、
世界大恐慌の時にもありました。
また敗戦でパージや財閥解体のあった時にもありました。

その度に古い秩序と入れ替わりに、
時代を担うスターが現れています。
そういう意味では、
いまは戦後で3回目のベンチャーの黄金時代です。
昭和30年代の高度成長期に
ヤミ屋からメーカーへの交替がありましたが、
いまはデフレの風が吹きまくるなかで
地球的規模で物を考えることのできる
次のチャンピオンの現われる時期です。
その可能性は無限にありますが、
基本は一つで辛じて一人通り抜けられるていどの
狭いスキマをくぐり抜ける必要があります。


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2003年2月21日(金)

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