第1107回
中高年のファッションも研究して下さい

私は旅行をしていても、毎日、服をとりかえます。
別にとりかえなくとも生活に支障はないのですが、
自分と同じ年頃の老人を見ると、
だんだん物草になって毎日、同じ服を着ています。
なかにはヨレヨレになったズボンを何日も穿き続けています。
見ていて如何にも年寄り臭く、
何とかならんものかと考えてしまいます。

そうなると、「人のフリ見て我がフリなおせ」と言いますから、
自分がその通りやっているわけには行かなくなります。
旅先はスーツケースの中の着更えにも限りがありますから、
上から下まで更えることはできませんが、
ズボンとか、シャツとか、ジャケットくらいなら
少しずつ変えて気分を一新するくらいのことはできます。
当然、自分の服装だけではなく、他人の服装も気になります。

きることに全く無関心な人もいますが、
かなり上手に着こなしている人もいます。
着ることに気をつけるかどうかは
その人の人格や見識とあまり関係はありません。
でもどんな時にどんな服装をしたらよいか、
ちゃんとTPOを心得ている人は
全くそうしたことに神経を使わない人よりは
潤おいのある生活をしています。
とりわけだんだん年をとってくると、
着ている服や外見がその人の第一印象につながりますから、
ファッション・ビジネスをやっている人は
そういうことを宣伝文句にして
中高年層にファッションに気をつけるように促す必要があります。

日本では三国連太郎を前面に押し出して
年配者のおしゃれを売り物にしている
パパスというメーカーが僅かに目立つ程度ですが、
これだけ老人がふえたのに、老人を立派に見せるような
ファッション・ビジネスが少ないのは、
デザイナーをはじめ、この業界の人たちが
横着をきめ込んでいるとしか思えません。
前にも述べましたが、ミラノのロロ・ピアナは
こうした分野の最先端を行っています。
オーバー・コート一枚が40万円くらいしています。


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2003年3月22日(土)

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