第1124回
次はバイオに賭ける時代です

これからやれそうな仕事は無数にあります。
大きな仕事から小さな仕事まで、
何千人もの人が力を合わせないとできない仕事から、
数人の人で頑張れば何とかやれてしまう仕事まであります。

日立建機のようなパワーショベルを製造する事業は
高度の技術が必要な上に、
資本金が何十億円もかかってしまいましたから、
誰でもやれるというわけには行きません。
でも、私のつくった投資組合が株を
一部持たせてもらいましたから、
その果実の分け前にあずかることはできましたが、
新しい事業は大抵、
海の物とも山の物ともわからないところからはじめるのですから
上手く行かなかった場合の覚悟も必要です。
その代わり、うまく行くと見返えりも多いし、
株を上場すればかなり高い株価がつくことも期待できます。

では似たような事業があるかときかれれば、
いくらも考えられます。
成功したら折れて曲がって
また折れてというほどの利益をもたらしてくれますが、
そこまで辿りつけなかったら、
お金がパアになった上に振り出しに戻ってしまいます。
ベンチャー・ビジネス(冒険事業)と呼ばれるのは、
もともとそういう危っかしい一面を持っているからです。

そういう危っかしい仕事のナンバー・ワンは
何と言ってもバイオでしょう。
中国語では生物工程学と言いますが、
細胞からコピー人間も、コピー羊もつくれるのですから、
うまく成功すれば、食糧の問題だって、生命の問題だって
私たちのいままでの常識を一変させてしまいます。
IT関係の技術革新はまだいままでの惰性が
しばらくあとをひくでしょうが、
2020年からは本格的なバイオの時代に入ると言われています。
私は北京大学のそういう分野の先生方とつきあっていますが、
中国がこの分野で世界の最先端を切ることが考えられます。
毎回、中国視察に行く度に
できるだけ皆さんをご案内するように心がけていますが、
注意を怠れないところです。
北大のバイオ工場のある厦門にも
夏頃、見学に行く計画を建てています。


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2003年4月8日(火)

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