第1125回
オイル・エクストラクターにご注目を

次にいま注目しているのは石油のオリを
瞬間的に石油と砂に分離する事業です。
この装置は40才の若い技術者が発明したものですが、
産業廃棄物の処理をする公害処理産業であると同時に、
カナダとヴェネズエラにある2兆トンに及ぶ
オイル・サンドから石油を抽出する
装置としても利用できるんです。

カナダのアルバータ州で
オイルサンド事業に着手している石油会社が
現在既に2社あり、新規投資を目指している石油会社が
何と9社もあるのです。

もし私が予想していたように、
イラク戦争をきっかけに石油の値段が
1バレル50ドルをこえるようになったら、
石炭の液化も採算に乗るようになるでしょうし、
オイル・サンドの開発も大へんなスピードで
すすむようになるでしょう。
ザッと計算しただけで3500台の装置と
フルに稼動させるだけの仕事量があるのです。

とらぬ狸の皮算用ですから、
はたしてその通りのことになるかどうかわかりませんが、
少くとも現在、石油を貯蔵しているタンクのあるところには
必らずオイルのスラッジがたまるのですから、
とりあえずその需要を充たすところからはじめればよいのです。
その第一歩としてマレーシアの
東海岸からスタートする予定になっていたのですが、
スラッジの中にはごく微量だが放射線物質が入っている、
その処理は放射線の処理をする機関の受持ちだと
横槍が入ってスタートの時期が大幅に遅れてしまいました。

従ってオイル・エクストラクター第一号の試運転は
はたして韓国になるのか、
あるいはオーストラリアになるのか、
まだはっきりしたことはきまっていません。
きまれば、もちろんこのコラムですぐにもお知らせ致しますが、
私がこの話をとりあげたら、
ぜひ私も参加させて下さいと
申し込んで下さった人もたくさんおりましたが、
「眉唾ですよ。瞞されないように気をつけて下さい。」
と警告するEメールも何通か来ています。
どちらも有難い話ですが、
考えて見ると私はいくつになっても
夢から醒めない軽跳浮薄なところがありますね。
仕方がない。そういう人だけで集まることにしましょう。


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2003年4月9日(水)

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