第1133回
コーヒー栽培に情熱を燃やす人集まれ

ボルドー並みの第一級のワインをつくるとなると、
ブドウの苗から移植して15年はかかってしまいます。
私の齢からではもう間に合いません。
トマトや西瓜なら1年のうちに実がなりますから、
新彊に行ってトマトと西瓜を植えようと
前に書いたことがあります。
いまでもそうした夢を捨ててしまったわけではありませんが、
一緒にやろうと誘った人の方がほかのことに気をとられて
一緒に駕籠をかつぐ人がいなくなってしまったのです。

代わりにコーヒー栽培の話がとび込んできたのですが、
20代の時に香港に政治亡命をして故郷へ帰れなくなった時、
一人でセレベス島に渡って
コーヒーを植えようと考えたことがありました。
日本へ戻るビザをもらえて
東京で小説家になる道を歩むようになったので、
コーヒー栽培はあきらめてしまいましたが、
胸の奥底に抑え込んでしまった夢が
またもやムラムラと湧き上がってきたような
胸騒ぎを覚えます。

むろん、雄大なコーヒー園が、
そう簡単に実現できるとは思っていません。
でもコーヒーのことに詳しい人なら周囲にいくらもおりますので、
相談を持ちかけたところ、コーヒーの話になると
飲まないうちから興奮する人が多いんですね。
コーヒーのグレードを判定するオーソリテイが
日本に4人いるからその一人に手伝ってくれるように
話して見ようといってくれる人もあれば、
中国でコーヒー・ブームになるまでの間、
日本で雲南省のコーヒーを
一手に引き受けてくれる会社の社長さんを
紹介してあげようという人もあります。

コーヒー畑の手入れは山東省で
ブロッコリーやほうれん草の契約栽培をやっていた友人が
場所を変えるだけのことですから、
そんなに難しいことはないでしょう。
でも栽培から収穫、更に加工して製品にするまでの工程は
情熱を持った若い日本人を必要としています。
それも人に言われたことをやる人ではなくて、
自分からすすんでやる人でないと駄目なんです。


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2003年4月17日(木)

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