第1157回
心の満足は虚栄心より人を幸せにします

デフレとは物の値段が安くなる経済現象のことです。
こういう時は物の値段も安くなりますが、
自分の持っている財産も減ります。
ですから節約ムードが支配するようになり、
不要不急な物は買わなくなるし、
必要な物でもなるべくお金のかからないものを
買うようになります。

皆が贅沢をしているのに、
自分だけお金がなくて買いたい物も買えないと、
人はみじめな気持になります。
でもみんなが節約を心がけるようになり、
つつましい生活をするようになると、
パッパとお金を使うよりも、
上手にお金を使うことが
賢い生き方だと思うようになります。
バブルがはじけて不況になると
派手なお金の使い方をして虚栄心を満足させるよりも、
着実な生活態度に変わって
地味なお金の使い方をする人がふえます。
それだけ人々も落着きを取り戻すようになりました。

みんなで虚栄心を満足させるために
派手な競争をしていた時は
お隣りや同僚より高価な自動車を買い、
高価な毛皮を手に入れて
見せびらかさなければならなかったので、
お金の無理もしなければならなかったし、
背伸びをする苦しみもありました。

それが、身分相応のお金の使い方で間に合うようになると、
高い物を買う人がいなくなりますから、
15万円で売っていたセビロが10万円になり、
更に5万円になりました。
それでも思うように捌けないとわかると、
2着で2万5千円というセビロも
デパートのショーウインドウに堂々と並ぶようになりました。
2着2万5千円のセビロでも自分から種を明かさなければ
1着5万円、7万円のセビロと見分けがつきません。
現実に1着5万円のセビロでもバーゲンになると、
半値以下になるのですから、
心の満足は高価な物を買うよりも
上手な買い物ができるかどうかにかかってきます。
こうなると高度成長期よりデフレになった方が
心の満足を得るために知恵をしぼるチャンスがふえます。
ここにも価値観の変化が見られますが、
同じ心の中でも、満足は虚栄心よりもつきあいやすい相手ですね。


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2003年5月11日(日)

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