第1205回
廃校の跡地には使い途があります

勉強する子供がいなくなったために
廃校したあとの校舎をどうするかは
そんなに深刻な問題ではありません。
校舎をこわして他に転用すればいいからです。
古い校舎のあるところは大抵、
町の中でもいいところにあり、
ほかにいくらでも利用の方法があります。

減っているのは子供ですが、
それと入れ代わりにふえているのは老人です。
老人医学が発達したのと、
豊かになったおかげで、
人間は長生きになりました。
機械ならもうとっくに償却ずみで、
新しい機械に入れ替っております。
人間であるばかりに、
とっくに償却ずみの機械を
だましだまし使って行かなければならないのです。
校舎をそのまま使うわけには行きませんが、
全部建て直して有料老人ホームにすれば、
かなりゼイタクなものでも需要はあります。
ただ官営ではとても痒いところまで手が届きませんから、
どうやって民営化させたらよいか、
政治が介入しないですむ方法があるか、
工夫の余地が大きいでしょうね。

もう一つは発展途上国の人たちの職業訓練に使うことです。
日本では弱年層は減っていますが、
発展途上国はふえています。
そうした弱年層に仕事のやり方を教えて、
国へ帰ってから産業の開発に役立たせることができたら、
それぞれの国の人にメシのタネを
提供する事ができるようになります。
その分、際限もなく海外援助に使っているお金を
少しは減らすことにもなります。

日本で現に失業がふえているのに、
外国人の面倒まで見ておられるかと思う人が
いるかも知れませんが、
先進国としては発展途上国の人たちが
ちゃんとメシが食って行けるように
手を貸してあげる義務があるのです。
自分の釣り上げた魚をあたえ続けるよりも、
魚の釣り方を教えて、
自分の食べる魚は自分で釣らせるにこしたことはありません。
そういう人たちを日本に呼んで実際に教えるのも仕事なら、
日本の人がそういう発展途上国に出かけて行って
実地に仕事をして見せるのもこれからの仕事です。
仕事の中身は変わっても仕事がなくなるということはありません。


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2003年6月28日(土)

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