第1224回
構造改革がなかなか進まないわけ

事業の内容ややり方が
時代に合わなくなったからと言って、
企業が一ぺんで倒れるということはありません。
駄目になる時は少しずつ駄目になって、
それが重なり合って次第に重症になって行くのです。

しかし、いよいよいけないなと言うことになると、
その中にいる人も、すぐそばにいる人も
それに気づくものです。
昔から船が沈む時はねずみが最先に気づいて
逃げ出すと言われています。
中国でも「大樹の倒れる時は
その中に住んでいる鳥や猿がいち早く逃げ出す」
と言われています。
それに比べると、人間は動物的感覚で劣っているのか、
自分の働いている会社が倒産しても、
まだ愚図愚図している人がたくさんいます。
ほかに行くところがないから仕方がないと言っても、
自分の生きる道を自分で探がそうと考える人は、
そういうやり方ではいけないと思います。

たまたま倒れかかった企業の中にいる人が
何とかして企業の建て直しに励むことは
珍しいことではありません。
そうやって企業の建て直しに成功した人のことを
「中興の祖」と言います。
倒れかかった屋台骨をちゃんと元へ戻すことは
容易なことではありませんから、
世間から高い評価を受けたとしても
決して不思議なことではありません。

けれども、本当のことを言うと、
倒れかかった屋台骨をちゃんと元に戻すよりも、
そのライバルになって、
それと入れかわる方がやさしいし、
またやり甲斐があります。
古い借金を背負ったまま走るのも大へんですが、
古い組織と時代に合わなくなった考え方をする人たちを
背負って走る方がもっと大へんなのです。
構造改革がなぜ難しいかというと、
崩れかかった屋根の下で、
自分たちのこれまでやってきたことを
自分たちでなおせと言っているからです。
もう1つ新しいシステムをつくって
2つで競争させれば、
優劣の差はすぐにもつきます。
政府の構造改革が遅々として進まないのは、
もう1つ役所をつくって
競争させることができないからです。


←前回記事へ

2003年7月17日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ