第1268回
B株もH株も人民元高の恩恵を受けます

人民元高がスケジュールに乗るようになるということは、
やがて株高になるという予兆です。
またドルで現金を持っているよりも
人民元に兌換して人民元で持っている方が
有利だということでもあります。

かつて何回もそういう目にあわされたことのある日本人は
そうした為替相場の動きに敏感です。
「ハイハイQさんQさんデス」でも
人民元高に対してどう対処したらいいでしょうか
という質問がたくさん来ています。
いま人民元に換えておけばいいと言っても、
ドルを人民元に換えることはできても、
人民元を米ドルに戻すことは自由にできませんので、
急に中国大陸以外のところで
お金を使う必要が起ったら途端に困ってしまいます。
またいつかは必らず人民元高になると言っても、
それがいつになるか
はっきりきまっているわけではありませんから、
人民元高をあてにした投資をせずに、
長期投資になってもちゃんと酬いられるような
投資の仕方をするように、と私はすすめています。

具体的に言うと、
中国にある投資物件で
いま外国人に開放されているものは、
不動産と上海B株、深B株、
香港H株、香港レッドチップなどの
米ドル及び香港ドルで売買のできる株くらいなものです。
上海や北京などの大都会にあるマンションやオフィスビルは
外国人が米ドルを送金して購入することができますが、
不動産はかなりまとまった資金を必要とします。
またいざ売りたいという場合、
そう間単に換金できないのと、
もう1つ他人に賃貸する場合、
ちゃんとした管理をしてくれたり、
賃貸借の世話をしてくれる人が必要です。

それに比べると、株はその時々の相場で
処分することができますから気は楽ですが、
A株は外国人に開放されていませんから、
B株、H株などごく限られた銘柄だけに限定されてしまいます。
それも米ドルか、香港ドルで売買されていますから、
人民元が切上げになった時、どういう動きになるのか、
予想のできない面も残っています。
その場合でも投資した対象が中国の企業の株ですから、
人民元が上がればそれに比例した動きになると考えて
よろしいのではないでしょうか。
B株もH株も人民元高が近づけば、
上昇する方向にあると私は見ています。


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2003年8月30日(土)

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