第1274回
貿易量の年々の増大に注目して下さい

これから2008年の北京オリンピック、
2010年の上海の万博と続く間、
中国の経済成長が順調に続くとすれば、
中国はいまよりずっと豊かになるし、
消費市場もうんと大きくなります。
従ってやれる商売はいくらでも考えられます。

しかし、株式投資ということになると、
これから先いくつもの大きな変化にぶつかります。
関税の引き下げもそうだし、
人民元の切り上げもそうだし、
A株B株市場の合併もそうだし、
為替の自由化もそうです。
また国有株の大量放出や
外国資本に対する国内市場の開放の度合いも
株価に大きく影響します。
その度に株式市場は大揺れに揺れますので、
ふだんから細心の注意が必要ですが、
変化はみなチャンスですから、
準備ができておれば、
さして心配するほどのことはありません。
むしろ、経済の成長する過程で
何が1番確実に成長して
利益をもたらすかを見誤らないことです。

たとえば、マイカー・ブームも
マイホーム・ブームも今後10年、20年と続きます。
それとかかわりのある企業が大きくなることも
先ず間違いはありません。
しかし、これらの企業が猛烈な競争に曝され、
淘汰の対象にされることも先ず避けられません。
そうした陽の当る産業の蔭にかくれて
あまり人目につかないけれども、
経済の成長に伴って
毎年、確実に仕事量がふえ、利益があがり、
しかもきびしい競争に曝されないですむ分野があります。
その代表は何と言っても
ふえ続ける貿易量をこなす立場におかれている
中国の港湾や海運の仕事です。
赤港湾航とか、招商局国際とか、中国外運とか、中海発展とか、
港湾荷役と海運をやっている深B株や
香港H株の毎年の営業額と利益のふえ方を見比べて見て下さい。
海外貿易量の増大をきわめて正確に反映しているので、
いま中国で何が起っているのか、
認識しないわけには行きません。
「株のことは株価にきけ」と言いますが、
もう既に高くなった株価が
ちゃんとこのことを私たちに教えてくれています。


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2003年9月5日(金)

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