第1295回
「実務手帖」にはこんな特長があります

「邱永漢・実務手帖」は2004年度で20冊目になります。
最初はPHPが出してくれていたのですが、
3冊目でダウンをし、
そのあとを実業之日本社が
ずっと引き受けてくれて今日に至りました。
しかし、どの出版社も
リストラを強いられる時代になりましたので、
魅力のない出版物の1つになってしまったのでしょう。
そのあとを廣済堂が心よく引き受けてくれたので、
ちゃんと採算にのるように
私がセールスの片棒を担ぐことになったのです。

20年間ずっと愛用してくれた人も
決して少なくありませんが、
このコラムを読んで下さっている皆さんが、
1人1冊買って1年間、肌身離さず使って下されば、
それだけで「実務手帖」は
私がこの世を去るまで安泰なのです。
ホームページを只で見せてもらって
自分の生き方のプラスになったと
お感じになっている方は、
私とのおつきあいだと思って、
せめて1冊、できれば身内や友人にも
1冊ずつプレゼントして下されば、
それにこしたことはありません。

なぜ私が自分の手帖を自分でつくるに至ったかというと、
市販の物や色んな会社からもらった手帖を使って見て
使い勝手が悪かったからです。
人から電話がかかってアポイントメントをとる時、
手帖を何枚もめくらないですむように
2ヵ月分の約束が見ひらきでわかるようになっています。
そのうしろに毎日の空欄が左側に、
右側は必要事項をメモできるよう白紙になっています。
また年末が近づくと、翌年の6月まで
約束が書き込めるようになっているのは、
現実にその必要に迫られて考えたことです。

もう一つ、住所録が
取りはずしできるようになっているのは、
毎年、年が変わる度に
新しく書きなおさなければならないのでは、
手間と時間がかかりすぎるからです。
もし交友関係にあまり変化がなければ、
前年度分をそのままさしかえるだけですんでしまいますが、
3年もたつとビジネスをやっている人なら、
住所録を書きなおす必要に迫られます。
それは生活に成長があり、
変化があるという証拠ですから、
それはそれで張り合いのあることだと考えてよいでしょう。


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2003年9月26日(金)

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