第1314回
インスタント食品も高級化の時代に

私はチキン・ラーメンの創業者である
安藤百福さんとは古くからのつきあいがあるので
日清食品は創業の時からよく存じています。
日清食品が株式を上場する時も
少しばかりお手伝いをしたことがありますが、
確か上場のための目論見書の中にも
うちのかみさんが大株主の末席に名をつらねていました。

もしその株を売らずに
いままで持ちこたえていたら、
いま頃は大金持ちになっていたに違いありません。
でもまさかインスタント・ラーメンが
年に何千万食という売り上げになるとは
想像もしていませんでしたので、
お金が必要になった時、
1株300円で売りとばしてしまいました。
安藤さんから文句を言われたことがありましたが、
私の失敗はこれだけではありませんので、
くよくよしたり、悔んだりしませんでした。

それでも盆暮れになると、
日清食品の新製品を届けていただいて
今日に至っています。
私は口が奢っていて、
あまりインスタント食品に馴染まない方なので、
たまにしかいただきませんが、
ちょうだい物のおかげで
どんな新製品が発売されているか大体わかります。

つい最近も日清上湯麺という
オトナの食べる一番ダシの上湯スープで
味をつけた新製品を2種類送っていただきました。
ちょうど毎日ご馳走攻めで、
血糖値も高くなっていた時だったので、
食卓一杯の料理を一切拒否して、
この麺だけを出してもらいました。
一口、口をつけただけで
「これは行ける」と俄かに食べる気を起し、
とうとうスープの最後の一滴まで
飲みほしてしまいました。
私がインスタント・ラーメンのスープを
きれいに平らげたのはこれがはじめてです。

スーパーでいくらで売り出しているのかわかりませんが、
私と同じように
インスタント食品を受けつけない人にも
おすすめできると思いました。
何でもインスタントでは明らかに行きすぎですが、
インスタントは何でも嫌というのも少し頑なすぎでしょうね。
試みに一ぺん食べて見ることをおすすめします。


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2003年10月15日(水)

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