第1328回
昆明でシャトーはつくれないだろうか

私はコーヒーに関心を持っていますが、
それ以上にワインに執着を持っています。
毎日、ホンの1杯か、2杯しか飲みませんが、
自分の家にワインセラーもありますし、
ワインについて多少の知識も持っています。

あまり遠くない将来に
中国が豊かになったら、
中国人が最っ先に飲むのはコーヒーであり、
その次はワインだと思っています。
現に中国のワインの輸入量は急速にふえており、
中華料理の宴会の食卓に
ワインの登場する頻度も目立って多くなりました。
つい先月、自分たちの天津保税区内にある
機械工場に行ったら、
すぐお隣りで鉄骨を組んで建物を建てていたので、
何が建つのかときいたら、
ワインの工場ですと言われました。
保税区は無税で輸入のできるところですから、
恐らくチリーとか、オーストラリア、アフリカあたりから
ワインの原酒をドラムで輸入して瓶詰にして、
国内に売るほかに
近隣諸国へ再輸出するための工場でしょう。
目端しのきく商人たちが
そういうことをやるくらいですから、
中国のワインもマーケットが急成長することは
目に見えています。

雲南省は普耳茶と漢方薬と
かなり前からワインをつくっていることで知られています。
フランス人の宣教師が布教に来た折りに
葡萄の原木を持ち込んでワインをつくったのが
きっかけだと言われていますが、
縁あって雲南省でコーヒーの事業にたずさわるとすれば、
ワインの勉強をなおざりにするわけには行きません。
茶園に山荘をつくるのも悪くはありませんが、
ボルドーにシャトー・ロートシルトや
シャトー・パルメをつくったヨーロッパの富豪や
将軍たちの故智にならう方が
ずっと心を動かされます。
急にそういう気を起したのは、
昆明に出かける前に東京で
ワインショップから2000年のワインを100本ほど買って
ワインセラーの奥に蔵い込んだからです。
どうせやるなら昆明で
中国のボルドーみたいなところをつくれないものかと
思いついたのです。


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2003年10月29日(水)

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