第1351回
「お金だけが知っている」が出版されました

「お金だけが知っている」
という私の本ができてきました。
PHP研究所から出版され、
いま頃は店頭に並んでいる筈です。

この本は私がVOICE誌に
「双方向性の国際交流学」と題して
2年にわたって連載したもので、
タイトルからも想像できるように、
テロと貧富の差と反グローバル化の21世紀が
どんな形で展開するかを予想した
私としては珍しい国際問題を扱った作品です。

どうしてこんな本を書いたかというと、
グローバル化の時代に、
それぞれ違った反応をする国々の動きを理解しないと、
世界でどんなことが起るかわからなくなるし、
海外投資をする場合に
見当違いのことを起す心配もあるからです。
自分がそのことを研究しているというよりは、
研究する必要に迫られているということです。

そういう立場から世界の動きを見ていると、
私たち一人一人よりも、
世界中を自由に動きまわるお金の方が
どこでどんなことが起るかをよく知っています。
お金は人々の智恵が結集して動くものですから、
お金の儲かるところに動こうとするし、
またカントリー・リスクの大きいところは
避けて通ろうとします。
したがって、ヤミレートも含めて、
為替レートの動きが世界の現状と将来を
最もよく見通していると言ってよいのではないでしょうか。

またグローバル化がすすむにつれて、
南北問題、即ち貧乏国と富裕国の格差が
いよいよ明確になり、
アメリカのような「世界の警察」をもって任ずる国を
悩ますことになります。
貿易赤字、財政赤字のほかに、
貧乏国への援助赤字が加わって、
アメリカは「三つ児の赤字」を
抱え込むようになるだろうというのが
私の見方です。

恒例により抽選で10名の方に
私の署名入りの本をさしあげますので、
ご要望の方は「ハイハイQさん」に申し込んで下さい。
このあとまだ新しい本が2冊控えていますが、
私の読者にとっては少々過重負担になって申し訳ありません。


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