第1356回
上海で不動産ビジネスの空間ありや?

中国の不動産商売はとても難しいと
私はくりかえし言ってきました。
でも経済が高度成長をはじめると、
どこの国でも不動産ブームがはじまります。
それを見越して、私は先廻わりをして、
北京や上海や成都でビルを建てたのですが、
不動産の値上がりをするどころか、
競争激甚なために、
半分あるいはそれ以下に値下がりしましたし、
家賃に至っては10分の1まで
大暴落するようなことが起っています。
ですから、慣れないことはおよしなさいと
アドバイスしたのです。

でもいよいよ本格的な経済成長に入ると、
ビルやマンションの建設はふえる一方だし、
新築のマンションなどは
発売と共に完売というのが
珍しくなくなってしまいました。
これでは1歩下がった方が負け犬になってしまいます。
中国大陸の不動産の開発が
日本人の手に負えないことは確かですが、
黙って傍観しているだけでは
どうにも気持がおさまりません。

そこへ台湾でマンションやゴルフ場を作った頃の残党が、
1人また1人と上海へ集まってきました。
台湾で八百半のために百貨店の建物をつくった時、
周辺に建てたマンションの販売に従事した一族郎党です。
八百半の倒産のためにあとを続ける気を私が失ったので、
連中は1人また1人と会社を辞めて
他の開発業者の下へ走ったのです。
しかし、台湾でも日本の後を追って
デフレ時代に入ったので、
不動産開発は商売として成り立たなくなってしまいました。

そういう昔のスタッフが期せずして上海に集まり、
もう一旗あげようじゃないかと気焔をあげています。
私が一言イエスと言えば
自分のマンションを建てた頃の続きができます。
それも自分の危険負担においてではなく、
新しい開発業者の危険負担においてです。
問題はそれを上海で新しく不動産投資をする日本人や
新しく上海に居を構える日本人の住宅探がしに
うまく結びつけることができるかどうかです。
うまく結びついたら新しい不動産ビジネスが
1つ誕生することになるんですが。


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