第1366回
家を建てる前に家具を買うのが秘訣

「いい家が欲しい」と言っても
なかなか理想的な家にめぐりあうことはございません。
人の建てた家では満足が行くわけがありませんが、
自分がアイデアを出して
設計師にデザインをしてもらったものでも
必らず不満が残ります。
では自分でデザインしたらいいかと言うと、
他に尻を持って行くことができませんから
最悪の状態になることは間違いありません。

いい家というのは
自分の配偶者を探がすのと同じで、
自分のふところ具合や
自分の見識や素性とも相談して、
適当なところで妥協する必要があります。
一番いいのは人の建てた家を
文句を言いながらガマンして住むことですが、
それではあまりに無責任だということなら、
不満を最小限度に抑えるために、
せめて自分の意見を入れた設計をしてもらうことです。

都心部のマンションなら
容物の大きさと形は大体できあがっていますから、
あとは間仕切りのやり直しとか、
インテリアや照明や、
家具やカーテンの選択ということになります。
私の家では調理の時の火力を問題にしますので、
家庭用のガスレンジでは間に合わず、
仕方がないので、プロ用のガスレンジを入れるために
ガス管まで太いのに取り変えてもらっています。

そうしたなかで一番お金のかかるのは
何と言っても家具でしょう。
予め建築費を多目に見積っていても
それで足りたことは1回もありません。
したがってオーバーする建築費にお金をもぎとられて
家具を買うお金がなくなってしまいます。
何回か、そういう目にあわされたので、
だんだん賢くなって、
家を建て直す時は少し前に
次に欲しい家具を買うようになりました。
家を建ててからその中に入れる家具を買うのではなくて、
家を建てる前に家具を買うのです。
お金の余裕がある時に先に買うのですから、
少々気張って1級上の家具を買うことができます。
私の家の家具が建物に比べて立派なのは
そうしたお金の払い方をしているからです。
家具をひいきにして
家を建ててくれた人に対しては
クドクドと文句を言い続けるのです。


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