第1368回
今やカードを使わない人は無形文化財?

バブルの頃は無駄なお金を気前よく使いました。
使わなければ税務署に
持って行かれるだけだという面もありましたが、
税金を払った残りのお金でも
貯めておいてどうするんだという気持もありました。

しかし、そういう時でも
見分不相応なお金の使い方はすべきでない
という戒めのルールは守りました。
お金持ちの人でいまもカードは一切使わない、
レストランやバーの支払いは
すべてキャッシュという人を時々見かけます。
実は私もそういう人の1人でした。
私の信条によれば、
お金もないのに借金をして
高級車に乗るなんてとんでもないことです。

ですからいまに至るまで
ローンを使って車を買ったことは1回もありません。
はじめてトヨペットの新車を買った時も現金でしたが、
ロールス・ロイスを7台替えるあいだ、
古い車を下取りしてもらうことはあっても、
残額は全部一括して支払っています。
芸能人の中にはお金もないのに前借りしたり、
ローンで高級車を買う人がいます。
私たちは人に見せるために
派手な生活をしているわけではありませんので、
ロールス・ロイスが
100台買えるくらいのお金を持っていなければ、
そもそもロールス・ロイスを
買うべきではないと思っています。

当然のことですが、
財布の中にその場で払うお金がなければ、
レストランやバーにも入りませんし、
デパートで高価な買物もしません。
したがってカードの会員になれという勧誘があっても
長い間、拒否し続けてきました。
その私が趣旨変えをしてカードを持つようになったのは、
アメリカで旅行をしていてホテルの予約をした時に
カード番号の登録を要求されたのがきっかけでした。
いつも東京を発つ前に
ホテルやレストランの予約をしていたのですが、
急に予定を変更したら、
カードのない人は「カードもないのか」
という扱いを受けることがわかったのです。
やむを得ずカードの申請をしたら
銀行がゴールドのカードをくれました。
でも国内で支払いをする時は
相変らずカードは使う気になれませんでした。


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