第1391回
香港で年越しソバ兼引越しソバ

ことしの大晦日は
とうとう香港で送ることになりました。
でも多分、これが最後になるでしょう。

当初は上海で新年を迎えるべく、
新天地の新しいマンションの造作も
暮れの15日には
工事を終了してもらったのですが、
香港で使っていた家具道具は
一切持って行かないことにしたので
引越しが間に合わず、
とうとう香港に足止めをくらってしまったのです。
東京から香港に居を移したのは
91年の暮れですから、
これで12回、香港で年を越すことになります。
引越しをする時は
「これからアジアの時代になる。
アジアの変化と中国の経済の発展を観察するには
香港に位置しているのが一番」と思って
海の見える湾仔のコンペンション・プラザに
マンションを買ったのですが、
あれからアジアの情勢は一変してしまいました。

97年に香港の返還があり、
1国2制による香港の自治が実現したのですが、
実際には1国1.5制くらいの北京寄りで、
北京の意向が香港の政治に反映されています。
不況は何も北京のせいではありませんが、
返還を境として、
香港の経済も下降線を辿るようになり、
不動産の価格は高値から3分の1以下、
ビルの賃貸制も3分の1以下、
町を歩いてもシャッターを閉めた商店が
目立つようになりました。

アジアの経済発展は
既に日本、韓国、台湾、香港から中国大陸に移り、
なかでも上海がその中心地になった観があります。
だからと言って香港がこのまま衰亡するわけではありませんが、
財政が赤字化するので
はたして税金の安い地域としてのメリットを
今後も維持できるかどうか、
また「世界の工場」化した広東省の表玄関としての地位を
や珠海に奪われないですむのかどうか、
なかなか難しいところにさしかかっています。

したがって次の情報発信地は
もう香港ではないなあと私も思うようになりました。
年の暮れに香港で食べる年越しソバは
私にとっては引越しソバでもあります。
では2003年よ、さようなら。


←前回記事へ 2003年12月31日(水) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ