第1402回
イル・ミリオーネに寄ってあげて下さい

北京の新しくできたホテルの中には大抵、
イタリアン・レストランがあります。
同じ西洋料理の中でも
フランス料理よりはイタリア料理の方が気軽に入れて
中国人の口に合うからでしょう。

でも一流ホテルのイタリア料理は
ベラボーな値段をとりますから、
地元の人はほとんど入っていません。
王府井に最近できたホテルのイタリア料理が
おいしいときいたので、
うちのマンションのマネージャと
一緒に行ってみました。
スナックや中華料理はまあまあ混んでいますが、
イタリア料理は雰囲気が凝っている割合いは
40席くらいの椅子に10人しかお客がいませんでした。

メニューを見ると、
かなり高い値段がついています。
アンティパストにパスタ、
それにセカンドの肉類を注文し、
ワインはボトルでとらずにそれぞれグラス一杯ずつ、
しかも比較的安いのを頼んだだけでしたが、
お勘定を見ると2人分で1200元あまりでした。
1200人民元は日本円に換算すると18000円ですから、
日本では高いうちには入らないかも知れませんが、
北京の若い人たちの1ヶ月分の給料に相当しますから、
外国人の宿泊客以外の人が来られるわけがありません。

もし私が北京でイタリア料理屋をやるなら
一流レストランのムードと料理の水準で
1人前200元どまりの値づけをします。
ワインもあまり高いものはおかず、
2人でちょっとワインを傾けてもお勘定は500元、
一般のサラリーマンではちょっと無理でしょうが、
北京に住む外国人や
外国人とつきあいのある中国人のスタッフなら、
腹を痛めないで満腹感を味わえる
いい店にはなる筈です。
そういう西洋料理の店が北京には少いのです。
私は決して気前のいい方ではありませんが、
この値段ならたまには行こうか
という気を起しますし、
北京に来ているヨーロッパの人たちも
喜んで顔を見せると思います。
これから造作にかかって
恐らく4月頃のオープンになるでしょうが、
皆さんも北京に来て中華料理にあきたら、
ちょっと味見によってあげて下さい。
店の名前はマルコ・ポーロにちなんで
「イル・ミリオーネ」と名づけました。


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