第1408回
8月は内モンゴールまで行く予定です

中国は広いので夏でないと行けないところと、
冬でも旅行のできるところがあります。
かつて満州と日本人が呼んでいた東北三省は
冬の旅行に適していません。
新彊、甘粛、内モンゴール、
青海も短い夏のあいだに行かないと
手足がかじかんで身動きができなくなってしまいます。

ですから、6月末にウルムチ、カジュガルと歩き、
8月は内モンゴールに行く予定を組んでいます。
本当は外モンゴールの方でもよかったのですが、
内の方から先に行くことにしましょう。
というのは内モンゴールは
地面の下をちょっと掘っても
石炭の層にぶちあたるという石炭の豊富なところです。
いまでも火力発電のための石炭を各地に供給しています。
日本ではとっくに斜陽産業になってしまった炭鉱業に
いまも高い株価がついているのです。

何しろ石炭よりも
それを北京などの発電所まで運ぶ運賃の方が
高いのですから
どこの炭鉱も運送業を兼業しており、
うっかりすると運賃の稼ぎの方が
多いくらいなのです。
何とかもう少し付加価値をふやす方法はないものかと
内モンゴールの政府が石炭を運ぶ代わりに
現地で発電をして
電力を北京などの消費地に
送電する事業に力を入れているところです。

もう一つ、内モンゴールは
世界に知られたカシミヤの独占的な生産地です。
ヨーロッパの有名ブランドのカシミヤ製品も
大半が内モンゴールから
原料の供給を受けています。
エルドスというカシミヤ会社があることは
上海B株をいじっている人なら
誰でもご存じですね。
そのエルドスはカシミヤの生産量の半分以上も
独占しているというのに、
ここのところ株価が異常に下がっています。
証券会社にそのわけをきいていも、
こちらが納得できるような返事がかえって来ません。
何年か前にフフホトに行った折りに、
エルドスの工場を見学したことがあるだけに、
世界のカシミアの供給を半独占している会社が
業績不振におちいるわけが理解できないのです。
余計なことだけど、
やっぱり自分で見てみないと気がすみませんよね。


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