第1413回
「これであなたも中国通」をご一読下さい

「これであなたも中国通」(光文社刊)ができてきました。
もうそろそろ書店に並んでいる頃だと思います。
これは18回にわたって
「小説宝石」誌に連載したもので、
出版部から
「中国人とのつきあい方について本を書いてくれませんか」
と頼まれたのですが、
その手の本なら巷に溢れているし、
私自身も「騙してもまだまだ騙せる日本人」
と題して出版していますし、
文庫版を既に
光文社の「知恵の森文庫」の中におさめています。

いまは中国ブームですから、
中国及び中国人について書かれた本はたくさんありますが、
中国人はどうしてそういう考え方をするのか、
発想のよりどころになっているのは何か、
そのふところの奥までつっこんだ議論は
あまりなされておりません。
そういうことがはっきり理解できていないから、
中国人不信論が起ったり、
はては中国崩壊論にまで行き着いてしまうのです。

その解明をするためには
中国人の行動基準になっている思想や哲学の原点にまで
さかのぼらなければ駄目だろうと私は常々考えています。
たとえば、日本語で一番頻度激しく使われているのは
「気」という字です。
気候の挨拶からはじまって、
「気持がいい」「気が大きい」「気が小さい」
そう言われてはじめて「気がついた」
といったテンション民族が日本人だとすれば、
中国人が一番頻度激しく使う言葉は、
一、二、三という数字です。
「一億一心」とか「一億白痴化」は
日本人が漢字をうまく採用してつくった言葉ですが、
諸橋大漢和大辞典をひいても
「一」という字の熟語だけでも
何と72頁を占めているのです。
日本人が情緒的な国民であるのに対して、
中国人は数字に強い国民だということが
おわかりいただけると思います。

といったわけでこの本をお読みいただければ、
日本人と中国人の生活の基盤の違いがわかります。
双方にまたがって事業の展開をしたい人には必読の書です。
なお恒例によって、抽選により
10名様に著書のサイン入りの本をさしあげますので、
ご希望の方は御申し込みになって下さい。
選にもれた方はご面倒でもどうぞ書店へ。


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