第1421回
日本で起ったことは中国でも起る

ではもうこれで香港株の材料は出つくしかというと、
もちろん、そんなことはありません。
中国の成長経済はまだはじまったばかりだし、
中国人の所得水準が
いまの日本人の所得水準に追いつくまでには
まだまだ時間がかかります。

「中国人にそれだけの才覚があるものか」
と頭から否定してかかる人がいるかも知れません。
「金持ちになる人がいるとしても、
13億にそれを期待するのは無理だ」
と思う人はもっと多いでしょう。
でもかつて日本人自身も
自分たちをアメリカ人と比較して首を横にふったし、
世界中の人もそう思っていました。
「そこに奇蹟が起ったんだ」と驚く人は
先入観にとらわれて、
物事をよく見ていなかった人たちだったということになります。

嘘と思ったら、
自分で上海や深に行って
ご自分の目でいま中国で何が起っているか、
じっくり見て下さい。
自分もその仲間に入れてもらって
一緒に大きくなりたいと考える日本の若い人は
1人や2人だけではないと思います。

もしそうだとしたら、
マイカー・ブームもマイホーム・ブームも
日本で起ったように中国でも起り、
早くそのチャンスに恵まれた人から
夢が実現して行くことに間違いはありません。
中国の自動車の生産量は昨年の420万台から
更に年々飛躍的な成長が続き、
年産1000万台はもう指呼の彼方に見えてきましたが、
それは自動車株が
大きく潮を吹き上げることを意味しており、
同時にやがて競争に破れて破産したり
吸収合併されるメーカーが
あとに続くということでもあります。
どのメーカーが中国のトヨタになるかは
まだ答えが出ていません。

またマイホーム・ブームが確実に実現するとすれば、
不動産ブームが1次、2次、3次とくりかえされることも
先ず間違いないでしょう。
不動産投資にしくじってさんざんな目にあう人も含めて、
不動産投資で夢をふくらませる人が
大都会に集まってくることは目に見えています。
株価にもそれが反映されるでしょうが、
いまはじめると
かなり時間がかかる覚悟をする必要があります。


←前回記事へ 2004年1月30日(金) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ