第1451回
不動産株買うなら香港の中国不動産株

いま中国の不動産は鳥が高く飛ぶために
身をかがめたような姿勢のところにいます。
上海のマンションの青田売りは
売り出した途端に全部
売り切れになってしまいますが、
これ以上過熱するのをおそれて上海市政府は
青田で買った人が完成前に転売するのを
禁じてしまいました。
しかし、政府が投機にストップをかけたり、
銀行が不動産業者に対する新しい融資を
制限するようになったのは、
不動産に火がつきはじめた予兆と言ってよいでしょう。

既に中国の不動産株にも少しだけですが、
その動きが見られます。
不動産は土地のあるところ、
人の住んでいるところならばどこにでもありますが、
中国は広大なところだけに
全国を網羅した不動産会社はありません。
上場会社で言えば
B株にある深万科が多分
一番スケールの大きな不動産開発会社でしょうが、
香港レッドチップに上場されている
越秀投資、華潤置地、
H株に上場されている北京北辰実業などは
まだこれからの小さな不動産業者です。
株価の低さが示しているように
不動産建設業はついこの間まで
中国ではお金の儲からない難しい事業だったのです。
安さに惚れてこれからの発展に賭けるなら、
どの会社もこれまでに手に入れた安い土地がありますから、
家電株を買ったりするよりは
将来性があるかも知れません。

しかし、中国の不動産株を買うなら、
この10年間、中国の不動産に投資をして
さんざんな目にあってきた
香港の不動産会社の右に出るものはありません。
香港のトップを行く代表銘柄は
ほとんどが不動産で産をなした会社です。
狭い香港の不動産開発をやって
大成功をおさめています。
その豊富な資金と貴重な体験をもって
小平の開発政策に呼応して
中国の各地に進出しましたが、
事、志と違って思うように業績があがらず、
塗炭の苦しみを味わってきました。
20ドルを越えていた株価が2ドルを割り、
10ドル越えていた株価が1ドルを割る
という困難な場面を
よく溺れずに泳ぎきって
ここまで辿りついたところです。


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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