第1464回
成人教育に興味を持っています

私は成人教育に興味を持っています。
幼稚園からはじまって、
高校、専門学校、大学までは
一通りシステムができているし、
国が中心になって教育制度をつくっています。
成人教育にしても、
職業教育をやっているところもあれば、
新聞社が主催している趣味や娯楽やスポーツや
語学の教育もあります。
社会全体が既に成熟期に入って、
考えられるだけの施設は
一通り揃っているので、
いま更という気もしないではありません。

それでも私がずっと関心を持ってきたことが2つあります。
1つは学校は出たけれど、
学校で習ったことは実社会に出てから
ほとんど役に立たないと痛感する人が多いことです。
たとえば、大学で小切手法などというのを習いますが、
小切手を切ったこともない人に
いくら法律がどうなっているか説明をしても、
実感がないし、
何のことだかさっぱりわかりません。
実際に自分で小切手を切るようになっても、
人からもらった小切手を銀行に入れたのに、
残高がありませんと言われることもあります。
自分が振り出した手形や
他人からもらった手形の処理となると、
もっと困ってしまいます。
そういうことをもう一度、
はじめから具体的に教えてくれる学校はないものだろうかと
誰でも思います。

銀行とつきあう方法だけではありません。
金ぐりのこともありますし、
税務署にも乗り込まれてしまいます。
身に覚えのないことで突然、
人に訴えられたりすることもあります。
それぞれの商売について言えば、
実際に失敗してみないと
覚えられないこともたくさんあります。
そういうことを、
予め教えてくれる学校があったら、
一日の仕事が終ってからでも、
もう一度勉強に行きたいと思う人は
1人や2人ではないでしょう。
そういう人たちのためのポスト大学をつくりたいと
30年も前から私はずっと考えてきました。
でもどこの国でも大学というと
あれこれきびしい規定があって、
校舎をつくるための土地まで手に入れたのですが、
とうとう実現できないで今日に至っています。
いまやりたいと思っていることは
昨日今日考えていることではないのです。


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