第1531回
短いと感じる人生がいい人生です

時間には1時間は60分であるといった
客観的な時間と、
同じ1時間でも長く感ずる1時間と
短く感ずる1時間といった
主観的な時間があります。

「時間の節約の仕方」とか、
「時間の効率的な使い方」とかいったテーマを扱った本は
アメリカにたくさんありますが、
人生とは生きている時間のことですから、
時間を要領よく上手に使うことは
とても大切なことです。
しかし、いくら時間を上手に使ったとしても、
それが自分にとって満足の行く、
充実した時間の使い方でなければ、
何の役にも立ちません。
私に言わせると、
時間の使い方は客観的な時間の使い方よりも、
主観的な使い方の方がずっと大切です。

自分が面白いと思うことや
夢中になっていることに従事している時は
時間はあッという間にすぎてしまいます。
反対につらい思いをしている時とか、
嫌なことをやっている時は
時間はなかなかすぎてくれません。
日本が戦争に負けた日のことを
「日本で一番長かった日」
という表現をした本がありましたが、
死刑囚が死刑を待つ時間は
途方もなく長いのだときいたことがあります。

反対に好きな麻雀をやっている人は
夜が更けるのも忘れるし、
朝が来るのを物ともしません。
して見ると、あッと気がついたら、
もう一生が終わっていたという人生を
短いと感じる一生は悪い一生ではありません。
好きなこととをやっているうちに
時間のたつのも忘れるほど熱中になれる仕事に
打ち込んでいたことになるからです。

そういった意味でも、
自分が時間のたつのも忘れるほど
夢中になれる仕事を見つけることが大切です。
はじめからそんな好運に恵まれる人は滅多にありません。
夢中になれる仕事がなければ、
それを見つけることに全力を尽すことです。
そういう努力もしないで、
人の世に不平を言ったり、
見限ったりしてはいけません。
こちらが見限る前に運から見限られてしまいます。


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